2008年4月9日水曜日

2006/8/4

2006/8/4

☆生存限界と生育限界

今日はかなりヘビーなので、気が乗らない方はご遠慮ください。


在胎22週5日、510g。小さな女の子の赤ちゃんでした。

ヒトは21週6日までは流産。22週0日から出産って決まってます。
生きるか、死ぬか、きっと本人の気力と神様によってはじめから決まっていたのかもしれない。

小児科医にとっては22週を超えた時点で、両親が反対しない限り、蘇生(生きるための最大限の医療行為)の適応に入ります。

お腹の中の大切な命の危機に、母親はもちろん判断できず、父親は間に合いませんでした。

ヒトが幸せから、不幸に突き落とされる瞬間を目の前で見ました。

22週510g。世界第1位を誇る日本の新生児医療でも、22週の赤ちゃんの生存率は限りなく低いです。そんなデータも、大きな大学病院の周産期センターで、たくさんの専門家と専門器材がそろった準備万端の中で生まれた場合なんです。
幸い乗り切ったって、異常無く成長発達する可能性は、、、。

今日さっき、目の前に出生した小さな命に対して、、、限りなくゼロに近くても、可能性を信じての蘇生、、、ではありませんでした。
これが、24週、25週だったら?
きっといつもの私なら俄然やる気でて、張り切って治療してたんだと思います。無限の可能性にかけて。
くにゃくにゃした可愛い子でした。
流産と、生産(死産)の境界って。。。

私は、なんとなく新生児医療をやりたくて小児科医になりました。どうしてかそっちに興味を持ったのか分かりません。
保育器にはいったちびっ子がスキです。

今日はココロが痛くて痛くて。

気合いだとか、明るさだとか、気分転換だとかで乗り越えられるコトじゃないんだなあって。
そんなふうに感じました。
何も感じない無の人間に向いてる職業ではないけど、感情があるヒトには。。。
とりあえず、書いてみました。整理つくかと思って。
もう、、よくわかりません。きっと答えはないけど、

しばらく ひきこもりたいです。
海に入りたいです。

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